2012年12月6日木曜日

錦秋の京都で公案 ー神道に経典はない!- 【No,40】

今年の秋はあっという間に過ぎ去ってもう師走。おかげさまで、西クリニックには人間ドック受診者が多く来て下さって、その判定に多忙な時間が到来しています。朝から夕方まで座しながら、心のみ師走で、つい中性脂肪の気になるシーズンに突入しました。ひやおろしなど旨酒が出回り、秋から冬へは自...

2012年11月27日火曜日

白鷹に酔い、松坂牛のコロッケを頬張るお伊勢参りー第3回 【No,39】

今日は小雪。今年の櫻の紅葉は例年になく紅色が濃く鮮やかなような気がします。温暖化に伴うのでしょうか、強力な台風・サイクローンやゲリラ豪雨に悩まされ、天変地異にはあきらめがつくものの、人災ともいうべき政治の混乱、移り行く犯罪内容の凶悪さとかかわりの薄さに軽んじられる命、でも、鮮...

2012年11月6日火曜日

お伊勢参り -スケッチ旅行道中顛末期 その2- 【No,38】

 上本町9時24分発賢島行き特急の4席を確保した我々は、それぞれの席の居心地を確かめてから程無く、そうですね小阪あたりを過ぎるころから旅行の楽しみ、と云うよりもこれが一つの目的でもある各自ご持参の隠し玉披露となりました。IIさんは、フランス赤ワインとイラン産の干しイチジクにナッツ...

2012年10月20日土曜日

お伊勢参り -スケッチ旅行道中顛末期 その1- 【No,37】

 めっきり涼しくなって、熱中症が話題となっていたあの暑い夏がうそのよう。人は肌寒さに少しサブイボの出た肌をさすりながら、クールビズよりは少々ドレッシーに衣服を着こなして季節を過ごしているようです。  前回は尻無川左岸から見て、斜張橋の向こうに連なる武庫の峰(本山第一小学校校歌歌詞...

2012年9月20日木曜日

膠原病の明日を拓く母性内科 世代を超えて集う あじと 【No,36】

 秋雨前線が天気図上見え隠れして、南の気団と北の気団が押し競饅頭。今年は南が頑張っていて、おかげでいつまでも気流が不安定でゲリラ豪雨に地域が悩まされているようです。昔の二学期は運動会の練習に明け暮れ、朝に仰ぐ武庫の峰、夕べに見やる茅渟(ちぬ)の海の本山第一小学校の校歌が頭に浮かび...

2012年9月5日水曜日

第7回 元気セミナー開催される ーがん検診の課題とこれからー 【No,35】

 24節気の処暑を過ぎて残暑のご挨拶となりますが、やがて白露ともなれば、残暑の言葉は虚ろに響くのみ。新しい節気の考え方あるいは適合する言葉を取り入れなければ絵空事の日本の歳時になっていくように思えます。折しも映画「天地明察」が9月15日に封切りになります。冲方丁氏の同名著書の映画...

2012年8月7日火曜日

未病システム学会近畿地方会開かれる -盛夏の思う事ー 【No,34】

 盛夏過ぎ行きます。梅雨期には結構ゲリラ豪雨に悩まされ、全国で少なからず被害が出ましたが、近畿中部は現在晴天続きで、土地はからからになっています。吊植木鉢の草花や根の張りが悪い低木は一日でも水遣りを欠かすと、葉がだらりと時には樹木の先の葉が枯れてしまいます。緑のツナギ作業衣を着て...

2012年6月28日木曜日

牡蠣とタンデム -温故知新の未病ー 【No,33】

 すっかり梅雨に突入した近畿地方ですが、健診繁忙期まっただ中で6年目ともなると、そこそこに受診リピーターの方々との会話もスムーズになってきました。なんだかんだと言いながらも、メタボ基準の腹囲85cmが気にされる数字としてその知名度を上げ、男厄年メタボの曲がり角と言うと、にやりとし...

2012年5月9日水曜日

澤良雄君!偲ぶ言葉 【No,32】

 中・高と同級の友人が亡くなりました。享年67歳。彼は東大の建築を出て、世界を旅し、国内の茶室や能舞台を殆ど巡って来ました。確か7~8年前だったと思います。池田市の逸翁美術館で開催されていた展示会の茶杓に「え~のが出ていたやろう」と彼が言っていたのですが、正直その時にまだその茶杓...

2012年3月21日水曜日

グリコヘモグロビンと有平糖 【No,31】

 お水取りが終わり、お彼岸の中日(春分)を迎えました。前回に彼岸に至る修行の六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、般若=智慧)に触れました。医療を修めるにも共通する重要なものの考え方でしょう。今年の3月20日は西クリニック放射線技師T君の結婚式が御影であるので本山北畑にある西光...

2012年3月12日月曜日

彼岸会 ー春分近しー 【No,30】

 数日前の出勤時から、道脇の雪柳の新芽がぐんぐん力を増してきました。そういうとJRの車窓から見る夙川堤の櫻の木は単なる枯れ枝の形相ではなく、まだまだ茶色の固い蕾ではあるけれど、ぼっとしたその存在を感じさせる色合いと木の枝のボリューム感が備わってきました。我が家の御室の鉢植え桜にも...

2012年2月13日月曜日

インフルエンザが流行っています ーイクラをあてに寒い冬を過ごすー 【No,29】

 大雪です。過疎化の進んだ日本の地域問題として屋根の雪下ろしがクローズアップされてきました。「雪の降る街を」を歌えるのは除雪の行き届いた都会の若い人に限られるのでしょうか。視界が閉ざされきしみ続ける柱の下には、命さえも吹き消され兼ねない孤独な空間が拡がり、もどかしい暗欝とした冬籠...

2012年1月20日金曜日

辰年明けておめでとうございます 活気ある一年でありますように 【No,28】

 七草粥が済んで松の内も明け、あっという間に神戸大震災の1月17日が過ぎてしまいました。今住んでいる神戸の我が家も震災後の立て直しで、当時築60年の木造は見事に全壊しました。75歳の父は二階に寝ていて、南側に倒れこんだ大屋根の直撃を免れ、まだ暗い庭に歩いて降り立ったのだそうです...